隕石が書く

24.01.03

漆黒の土の背景の上に、作家が自ら拾ってきた溶岩をボルトで止め、光を反射するシルバーのインクでドローイングを行った作品。多孔質の石の穴から発散されるような光の記号の連なりは、宇宙空間を移動する石(隕石)の軌道、あるいは惑星間の交信などを想起させる。匿名の石が孕む膨大な情報と呼応するように、人類史を遥かに超えた時間軸において生成され続ける線を新しい言語として画面に刻み込む試み。